今まで塾での集団授業の他に家庭教師や個別指導で生徒一人ひとりの授業を見る機会が多かった。
特に個別指導塾は、応用した力をつけたい!というバリバリにモチベーションが高い生徒よりも成績がこのままでは危ない…だったり、受験のために勉強を始めたい、という段階の生徒が多い。
それら生徒の特徴が、「勉強の仕方が分からない」ということが殆ど。
また、「家では一切勉強してこなかった」とか。
なので、大抵の生徒は塾での勉強時間や講師が指示した宿題を家でやるので単純に今までと比べて勉強する時間が増える分、成績は上がる。
そして、それにより勉強の仕方を学ぶ。
今までの成績が低ければ低いほど、伸びしろも高い。
しかし、そんな生徒の中でも、ぐんぐん成績が上がって偏差値40から最終的に慶応・早稲田、国立大に行ったりする生徒もいる。
成績を上げるには、もちろん勉強時間の確保や努力が必要。
でも、今まで見てきた「半端じゃなく伸びる」生徒には全員共通点があった。
それは、「素直である」ということ。
素直な生徒は、自分の間違いを恥ずかしがらず、格好つけず、講師の言うことをしっかりと聞く。
そして必ずやることをやってくる。
素直に落ち込んだり喜んだり。真っすぐな目を持ち一生懸命である。
それとは反対に良くあるのは、分かってるふりをするとか、低い点数が恥ずかしくて言いたくない、とか。
変なプライドがあるのが一番良くない。
こっち側からすると全部超お見通しだけどね!!(笑)
特に進学校に通っている生徒は周りの生徒のレベルも高く、勉強についても学校側から様々なアドバイスが与えられ、受験戦争の雰囲気や環境なども知っている。
でも、知っているからこそ、そこまで自分でやってきているからこそ、行き詰って誰かに助けてもらいたいと塾に駆け込んでもプライドが勝ってしまうことがある。
自分はこうやってきたから、とか、周りが今までこうだったから、とか、学校や先生がこう言っているから、とかそういうしがらみから離れられなくなっている。
情報と経験が悪い意味で勝ってしまっているので、自分が悪い点数を取ったときや次にどう進むのかを考える時にそこがひっかかる。
だから、私たち講師の指示を素直に受け止められない。
受け止められないということは、成績は上がらない。だって結局は現状の行き詰ってる自分しか受け入れられてないんだもの。
現状で満足!というのならそれでいいけれども。
逆にそれらを取っ払って、変な先入観も無くして、ありのままの自分を受け入れている生徒は、素直に私たち講師のアドバイスを正面から受け取り、それをどんどん自分のものにしていく。
その子たちは自分の成績や間違えを恥ずかしがるということも、プライドが勝るということも一切無い。
仮にも私たちはプロフェッショナルだから、しっかりと信頼をしてついてきてくれる生徒の成績を上げる自信もある。
そして生徒がそのノウハウを自分のものに出来ちゃえばもうそっちのもの。
それさえできれば幾らでも応用する力を自分でつけることが出来る。もちろん手助けが必要な時は手を差し伸べるけれど。
もしかして、これってビジネスでも一緒かな?と今の自分と重ね合わせる。
私は今コンサルを受けているけれど、その際に一切の先入観や自分への過信、羞恥心は捨て言われたことを素直に受け止め、一生懸命になろうと決めている。
相手はプロなのだから。しかも経験も知識もある。従わない理由がない。
講師と生徒の関係と同じで、お互いの信頼関係が一番大事。
生徒は信頼しているからこそついていこう!と思うし、講師は信頼してもっているからこそ自分の全てを授けよう!と一丸となる。
これほど強いことは無いのではないだろうか。
まずはコンサルを受けながら、二人三脚でしっかりと自分の基盤を作る、ということ。
勉強で言うと、解説をして実際に演習を解いて基礎固め。
そして次のコンサル日までにやることが、宿題。
自分が授業で学んだ知識を実際に使う演習をしていく。
勉強と違うところは、嫌な教科がないというところと、定期試験のように強制されていないというところ。(嫌な教科に置き換えられるものはあるかも)
でも、どちらもまず信頼をするというところから始まる。
言われたことを素直に受け入れ、自分のものにしていく。
そしてそれが本当に自分のものになって、更に応用も出来るようになった時、講師は必要なくなる。
でも私はまだまだベイビーで、まずは”ビジネスの仕方”から学ぶ必要がある。
自分と生徒を重ね合わせる。
私、成績伸ばしたいなあ。
自分に言い聞かせる。
素直に、ありのままでいよう。