この間奇跡的に出会った、境遇が同じで歳も近い方とカフェをしてきた。
友達。
うん、友達と呼ばせてもらおう。
パリに来てから、こうして友達が出来たのも初めてで、こうして友達と一緒にどこかに行くのも初めてだった。
話す人、基本彼ひとりだからね!!(笑)
すごく楽しみにしていた。
そして結果、ものすごく、楽しかった。
パリで過ごすということは、想像以上に大変なことで、こんなに精神的につらいことがあるなんて、こんな生活になるなんて全く思いもしなかったし。
パリは小さいし、日本人コミュニティの小ささ、在仏日本人の年齢層の高さ、あとはフランス人の傾向とか、醸し出す雰囲気とか、なんとなく、苦手。
差別も何回されただろうか、そして慣れない頃は普通の生活をすることも精いっぱいだった。彼の家族との折り合いも、文化の違いも。
彼と知り合って、家族とも会ってもう5年になるけど、一生超えられない文化の壁もある。
でも、文化の壁は受け入れるしかないと諦めはしぶしぶついているし(笑)、フランス語も大分話せるようになってきたし、パリの街も大体把握したし、買い物だってもう普通にできる。
いまだにアジアンの人種差別だけはかなりむかつくし、一生慣れないし許せないけど。
覚悟はしていたけれど、アメリカで過ごした大学時代とは全く違うものだった。
アメリカ時代は私が学生だったということと、学校というコミュニティがあったということ、そして年齢の幅が広い人たちがいたこと、ここで絶対にやり遂げてやる!という固い意志と勢いがあった。
アメリカの雰囲気も、アメリカという国の自由さやオープンさ、そして個人主義が私に合っていたということもある。
勿論、日本は大好きだし、こんなにも素晴らしく素敵な国は無いと思う、そして自分が日本人ということを誇りに思っている。
だから、外人がかっこいいとか、日本はダサくて欧米文化がかっこよくておしゃれ!とか言っている人の意味が正直分からない。(笑)
あと、一番意味が分からないのが英語の発音で笑われたり、”おお~”と過剰反応されたりすること。(笑)
話がそれた。
とにかく!!!
ものすごく楽しかった!!!
フランス生活に希望が見えた。(笑)
同じような年齢で、同じ理由でフランスに来て、住まなければ分からない苦労やパリで暮らすという生活を共有できた。
ものすごく、満たされた。
私は人が大好き人間で、本当に周りに人がいなければ生きていけないし、日本にいる時は毎日誰かしらと会っていた。
家にいる時間よりも、外にいる時間が圧倒的に多かった。
誰かと話して、色々な人の価値観を聞いて、その違いを感じたりその意見から学んだり、そういうことが楽しくてしょうがない。
アメリカに行って、それが国を超えて出来るようになった。
英語をツールとして、今は世界の人と繋がることが出来るようになった。
結婚して子供が出来るまでは精一杯、人とつながって学び続けたいと思っている。
でも、フランスに来て、本当に絶望した。
それが一気に0になったから。
よし!作ろう!アクション起こそう!とならないのが学生の時との違い。(笑)年齢層も限られているしね。
本当に、どうしようかと不安でたまらなくなった。
頼れる人も、心からこの状況を理解できる人も話を聞いてくれる人もいなかった。
何回切ない気持ちに襲われたかな。悔しい思いをしたかな。なんで普通に生活するだけでこんなに苦しいのかと。
そんな日々が長く続いた。
でも、奇跡起きた。半年が過ぎて。
突然、出会った。しかも、誕生日カードを買うためにたまたま行ったお店で。私があの時たまたまカードについて訪ねた、それが彼女だった。
これは奇跡??偶然??必然??
とにかく、神様ありがとう。
引っ越してから、自分の中に抱えていた大きなものが、今日一日で、消えた。
そして家に帰って、また、よし!頑張ろう!って思えたんだ。
今日は仕事についてではないけれど、私の一部であるパリ生活で起こった奇跡とこの久しぶりの嬉しさを、書き記しておきたかった。
また、何とか、やっていくよ。
心丈夫にね。